徒歩旅行、続きを歩いてきました。
西武秩父駅ですが、
こんなに観光地だったとは、知りませんでした。
時間帯が混むときだったのでしょうか。
バスで50分ほど走って、前回のゴールであるバス停までやってきました。
天気は快晴で、暑いです。
曇り時々晴れくらいの予報だったと思うのですが、
またしても日差しが強烈です。
しかし、午後からは曇ってくる感じだし、空気というか、風、は秋の風なのでさほどの暑さではありません。
まずは合角ダムに向かいます。
幹線道路から、山の方へ延びる道に入って行きます。
時々車が通る程度の道幅もそれほど狭くはない舗装路です。
気温はそれほど高くないと思うのですが、
湿気がある感じがして、結構汗が出てきます。
そういえば昨日は雨がかなり降りましたので、山は湿度が高いのでしょう。
ゆるゆると登って行きます。
ちなみに歩いている人は全くいません。
まあ、いつも大体そうなのですが。
合角ダムに着きました。
大きなワイヤーの吊り橋が架かっています。
いい写真が撮れなかったので、全体が判りませんが。
釣りをしている人がいました。
橋の上からも何人か。
歩いているのは、僕だけです。
ところで、僕はフリーランスで仕事しているのですが、普段自宅で仕事をする事も多く、
全く人と話さない事もよくあります。
誰にも会わない道を歩き、誰とも会わない日常を送る僕は、
そういえば昔、
アルプスの少女ハイジのアニメを見て、おじいさんの生き方に憧れたものでした。
たった一人で山小屋に暮らし、世間とは距離を置いた、超然とした生き方です。
しかし、憧れるまでもなく、普通にそんな人生になっているのでは?という気がしてきました。
もっと人と関わらないとだめだと思っていましたが、
案外、夢見た通りの生活に辿り着いていて、
なんか悪くない人生なのかもしれないと思えてきました。
ダムの道から県道に入ってきました。県道と言っても山間の寂しい道で、
思っていたよりも細い、山の中の道です。
この道沿いに集落があったり、少なくなったり、と言った感じで、
熊出没注意の看板もありました。
この頃には、すっかり曇っていて、
少し降り出しそうな雰囲気もあり、
雨具を持ってこなかった事を後悔していました。
熊除けの鈴もないし、
ずぶ濡れにでもなったら、凍えてしまう季節だし、
この先では、バスもなくなり、
舗装路ではありますが、峠を越えなくてはなりません。
不安になりつつも、とりあえずまだバス停があるうちは、避難可能なので、前に進みます。
ちなみに、ずっと川沿いな事もあり、
湿度が高い。
暑くはないのに汗が乾きません。
徐々に道が細くなり、山の雰囲気が色濃くなって行きました。
やがて県道は終わり、
そのまま道は林道へと続いていました。
舗装路ではありますが、少し寂れた雰囲気もある、全く人に会う事のない山道です。
この頃には、多少晴れ間も出てきて、
多分雨は大丈夫だろうという感じになっていました。
途中から、誰もいないのをいい事に、
熊よけの為、スマートフォンで音楽をならしながら歩く事にしました。
これが案外良くて、
はじめは熊に出会わない為におそるおそるだったのが、
だんだん楽しくなってきて、
音楽に乗っての至福の歩きとなって行きました。
そして、峠を越えた頃には、夕方の光に照らされた山々が見えるようになり、
すっかり上機嫌になっていました。
そういえば、まさか、
群馬県に入ったのでは?
なぜかその事には意識が行っておらず、
看板に群馬県の文字が現れて初めて気づきました。
意外に埼玉県はあっという間でした。
群馬県というと、ずいぶん遠い場所のように思っていましたが、気づけば群馬県。
これまで、神奈川県、山梨県、東京都、埼玉県と、5つ目の県となりました。
しかし、距離的にはまだまだ、、
と、今地図を確認しましたが、
もう少しで半分、くらいまでは来ているのですね。
この先、交通の便などから言っても、きつそうな場所もあるでしょうが、
それほど遥かな道のりでもないのかも知れません。
どうですか。
この、群馬って感じの山のもりもり感は。
今日のゴール、青梨バス停に到着しました。
さて、
山の中が続く、この徒歩旅行ですが、
今回歩いている途中、この先どうしようかなあ、と考えていました。
というのも、
飽きてきたのです。
徒歩にではなく、山の中にです。
日本は山ばかりなので、解っては居たものの、
熊やら天候やら、交通手段やら、気にする事も多いし、
ある程度の大きな町をつないでいく方が、道のりに変化も出て面白いのではないか、
と考え始めたのです。
でも、
やっぱり、旅のコンセプトから言って、
やはりまっすぐに進むべきだと、
歩き終わる頃には思っていました。
コンセプトとは、
日本列島を輪切りにした様子を見てみたい、
というようなイメージでした。
どのように変化して行き、海へ到達して行くのか、
そういう事でしたから、
やはりまっすぐ行かなければ、曖昧になってしまうので、
結果的につまらないだろう、と考えたのでした。
しかも、あと少しで半分となれば、飽きたと思っていた気持ちも、
そうでもなくなったような気がします。
という事で、また次回
ゆるゆるとやっていこうかと思います。
バスを待ちながらの風景。